2019年1月29日放送の『林修の今でしょ!講座』は、寒いこの時季だからこそ知っておきたい栄養を持つ「チョコレート」の健康効果を学びます!チョコレートには脳の血流をUPさせ、物忘れを防ぐ効果が!?また、高血糖予防・美肌効果も!?チョコレートのカカオポリフェノールのパワーとは!?詳しい情報はこちら!
「チョコレート」の健康効果
「チョコレート」は発酵食品だった!?
チョコレートは脳を活性、高血糖を予防し、美肌効果がある!?
意外と知らないチョコレートの健康パワーや、かしこい食べ方を紹介!
教えてくれるのは、チョコレートやワインなどの嗜好品を実際の医療現場に取り入れている、戸田中央総合病院の椎名一紀先生。
実はチョコレートは発酵食品!
カカオ豆は発酵によって作られていた!
チョコレートの原料は「カカオ豆」。実は、カカオ豆は発酵させて作られているんです。
そもそも、カカオの実は主にあたたかいところに育つ木の実。中を開けてみると白い実となっています。この実を発酵させることで、茶色いカカオ豆になるんですね。
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大きな葉っぱを上からかぶせ、約1週間箱の中で発酵させる。
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水分が8%以下になるまで天日干し。
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発酵と乾燥によって残った種がカカオ豆に!
チョコレートの効果
チョコレートで免疫力UP!
パッケージに注目するだけでインフルエンザ・風邪予防に効果が期待!
医師が注目している成分は、チョコレートに含まれるカカオポリフェノール。
チョコレートの原料カカオに含まれるポリフェノール
体の免疫力を上げるためには、代謝を上げて血液の流れをよくすることが重要。しかし、残念ながら代謝に重要な基礎代謝は加齢とともに低下してしまいます…。
実は、チョコレートに含まれる「カカオポリフェノール」が肝臓の働きを良くし、体の免疫力を上げてくれるんです!
1位:筋肉
2位:肝臓
3位:脳
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基礎代謝UP
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免疫力UP
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かぜ知らずの体に!
では、なぜカカオポリフェノールが肝臓の働きを高めてくれるんでしょう?
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肝臓が弱ってしまう原因は、細胞を老けさせる活性酸素や、悪玉コレステロールが蓄積するため。カカオポリフェノールには強い抗酸化作用があるため、活性酸素や悪玉コレステロールの蓄積を抑えてくれるんです。
●なぜチョコレートに含まれるカカオポリフェノールが良い?
チョコレートに含まれるポリフェノール量は、赤ワインの約5倍!
高カカオチョコレート:840mg
りんご:220mg
赤ワイン:180mg
●Wの効果で免疫力アップ!
より免疫力をアップしてくれる組み合わせは、高カカオチョコレート×酒かす甘酒!
作り方は簡単!酒かす甘酒を作る時、砂糖の代わりに高カカオチョコレートを入れるだけ。
酒かす甘酒には、腸内環境を改善して免疫力UPが期待できる成分「レジスタントプロテイン」が含まれているため、高カカオチョコレートとWの効果で免疫力をUPしてくれます!
チョコレートは脳の働きを良くする!?
カカオポリフェノールが記憶力を高める!?
実は近年、チョコレートと脳の関係を期待させる研究結果が発表されました。
人間の記憶は脳の海馬という部分で行い、大脳皮質という脳の表面部分に保管されます。その海馬などの働きを支えるのがBDNFという記憶UP成分。ただ、このBDNFという成分は加齢に伴い減少してしまいます…。
そこで、高カカオチョコレートの出番!
高カカオチョコレートを摂取するとBDNF量が増えるという研究結果が出ているんです。
カカオポリフェノールで記憶UP成分がなぜ増えたのか、そのメカニズムについてはまだ研究中だそうですが、チョコレートで記憶力がUPするのではないかと、医学界で注目されているんだそう。
アメリカの実験では、カカオ70%のチョコレートを1週間毎日摂取すると、認知・記憶・気分に良い影響が出たと発表されているんだとか。
チョコレートは肌にも良い!
カカオポリフェノールが肌を老けさせない!
歳を取るとシミやシワができるのは、紫外線を浴びて肌に活性酸素がたまることが原因の一つとされています。これを「肌の酸化」といいます。
例えば、リンゴを剥いた状態で置いておくと黒くなったり、クギなどの金属を放っておくとサビたりしますよね。これも「酸化」です。
空気に触れることで劣化するが「酸化」が、肌でも起こっているんですが、高カカオチョコレートに含まれるカカオポリフェノールが肌の酸化を防ぐ効果が期待できると言われています。
また、チョコレートは実は食物繊維も豊富!
チョコレート:3.9g
ごぼう:5.7g
さつまいも:2.2g
このデータは普通のチョコレートのデータなので、高カカオチョコレートだと、さらに多くの食物繊維が含まれていると思われます。
A:アーモンドチョコレート
B:ホットチョコレート
正解 → A:アーモンドチョコレート
チョコレートのカカオポリフェノール&食物繊維が、アーモンドに含まれるビタミンEでさらにパワーUPします!
アーモンドにはビタミンEが豊富に含まれています。ビタミンの抗酸化作用がお肌にいいと言われていますが、チョコレートと合わせて摂るとより美肌効果がより期待できます♪
●食物繊維と合わせると肌トラブル改善!?
美肌効果が期待できる組み合わせは、高カカオチョコレート×ヨーグルト!
チョコレートの食物繊維がヨーグルトの善玉菌のエサになり、腸内環境が良くなります!
市販の「乳酸菌」の入った高カカオチョコレートもいいんですね♪
ちなみに、「チョコレートを食べるとニキビができる」というのは、医学的根拠はないんだそう。おそらく高カカオチョコレートではなく、脂質・糖質が多いチョコレートの影響かもしれませんね。
チョコレートの賢い食べ方
パッケージに注目!
チョコレートを選ぶときはパッケージに注目!
チョコレートのパッケージに書いてある「%」はカカオの量。
カカオ70%以上のチョコレートを「高カカオチョコレート」といいますが、当然カカオポリフェノールの量は多く含まれれているため、高カカオではないチョコレートと比べ、高い免疫力UP効果が期待できます。
実際、高カカオチョコレートを日常的に食べる人の方が、チョコレートを食べない人に比べ、肝機能の数値が約20%低いという研究結果も。
ただ、カカオの量が増えるほどチョコレートはかなり苦くなるので、毎日食べるには自分が美味しいと思う70%以上の高カカオのチョコレートを選ぶのがオススメです♪
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チョコは1日どれぐらい食べていい?
1日に食べてよい高カカオチョコレートは、板チョコ半分(約25g)
高カカオチョコレート摂取時の体重やBMI(肥満度)の変化を調べたところ、4週間高カカオチョコレートを摂取していても、特に変化は見られなかったんだそう。安心ですね!
ちなみに、私が自宅で食べているのがこの「毎日つづけるおいしくカカオ」。カカオポリフェノールの量は73%とそんなに多くはないですが、1袋(小袋)の量がちょうど25g。手につきにくいので、仕事や勉強しながら食べるのにもちょうどいいですよ♪
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チョコはいつ食べる?
カカオポリフェノールの効果を最大限に活かすなら、1日5回くらいにわけて食べるのがオススメ!
カカオポリフェノールは代謝が早いので、1日こまめに食べるのが良いとされています。
高カカオチョコレートの購入はこちら!
その他紹介された情報
▼テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」
火曜 19時00分~19時54分
出演:林修、松尾由美子(テレビ朝日アナウンサー)、名取裕子、井戸田潤、滝沢沙織、城田優、朝日奈央、伊集院光
講師:太田富久/ 小野靜一/ 椎名一紀