2019年1月8日放送の『林修の今でしょ!講座』は「りんご」の健康パワーを徹底解明!血管を老けさせない&肥満防止効果があるという3つの栄養効果に迫る!詳しい情報はこちら!
医学的に正しい「りんご」の食べ方検定
冬の定番果物「りんご」。秋から冬にかけてがりんごの旬。一般的に旬の時期採れるものは栄養やおいしさがアップします♪
今回は、りんごの「医学的に正しい食べ方」を学びます!
教えてくれるのは、「りんご博士」青森県立保健大学 准教授 井澤弘美先生。
栄養を無駄にしない切り方は?
正解:皮まで食べる
りんごの皮を捨てるのはもったいない!
りんごの皮には動脈硬化予防が期待できる「プロシアニジン」がたっぷり!
悪玉コレステロールが活性酸素と結びつくと、血管に悪影響を及ぼす物質に変化し、動脈硬化の原因となってしまいます。
それを防ぐのが、りんごに多い プロシアニジン(ポリフェノールの一種)。これが酸化した悪玉コレステロールが血管を傷つけるのを防いでくれます。
この「プロシアニジン」は、りんごの実よりも皮に多く含まれています。その量なんと約4倍!
先生いわく、皮ごと食べてもデメリットはないそうなので、皮ごと食べた方がいいですよね♪
気になる人は水洗いを。もちろん、実にも「プロシアニジン」は含まれているので、しっかり食べれば栄養的にはOK!
また、りんご農家の健康長寿の方が食べている、りんごの皮ごと食べられるオススメメニューがこちら!
「りんごドレッシング」の作り方
1.皮ごとすりおろす
2.えごま油・マヨネーズ・オリゴ糖をあわせる
「りんごチップス」の作り方
1.皮が付いたりんごを輪切りにする
2.4日間乾燥させるだけ!
乾燥させると甘みが凝縮&日持ちがいい♪
りんごと合わせるとより良い食材は?
正解:お酢
お酢「酢酸」×りんご「プロシアニジン」
→ Wパワーで血管のためになる!
お酢に含まれる「酢酸」には、血管を広げる働きが期待できます。りんごに含まれる「プロシアニジン」には動脈硬化予防が期待できるので、りんご×酢で血管によい働きがUPします♪
「りんご酢」の作り方
1.りんごを皮ごと切る
2.お酢に入れ、氷砂糖を加える
寒い日は朝からお湯で割って飲むのもいいですね!お酒を飲む人はりんご酢サワーにしてもいいんだそう。
保存も利くので作り置きしておいてもいいですね♪
使うお酢はなんでもいいそうです。もちろん「りんご酢」を使ってもOK。ちなみに市販のリンゴ酢を飲むだけでも効果があるんだそう。リンゴ酢にさらにりんごを足すことでより効果がUPします!
また、リンゴ酢を使って「りんご酢ピクルス」にするのもオススメです♪
血管のためになる“食べるタイミング”は?
正解:朝・昼・夜に分けて食べる
「プロシアニジン」は体内での持続力があまりない成分。体内に入った後、早くて数時間、長くても1日もたないで排出されてしまいます。
そのため、りんごは朝・昼・夜などこまめに食べるのが理想的。「プロシアニジン」が効率よくとれます!
どうしても毎食に食べれない場合、先生のオススメは夜(夕食の前)なんだそう。身体は夜に脂肪を溜めこみやすいため、夜に食べることで、りんごの「プロシアニジン」によって脂肪の吸収を抑える働きも期待できるかも!?
ちなみに、変色したリンゴに抵抗がある人もいるのでは?
りんごの変色はポリフェノールが酸化したもの。栄養学的には気にする必要はないそうです。
気になる方は塩水に浸けると変色を抑えることができますよ♪
栄養を減らさない保存法は?
正解:冷蔵保存
りんごは冷蔵保存すれば、呼吸が遅くなり栄養成分が減りにくい!
りんごは収穫後も呼吸しています。その際、果実の糖などの栄養をエネルギーにして呼吸するため、どんどん栄養成分が減ってしまう…。
そのため、りんごのオススメの保存法は冷蔵室で保存すること。野菜室は温度が少し高いため、野菜室よりも冷蔵室の方がいいんだそう。
ちなみに、りんごは成長を促進させる「エチレンガス」を発生させるため、他の野菜などの成長も促進させて傷みやすくなってしまいます。ポリ袋などで密閉して保存するのが理想です♪
余談ですが、たくさんリンゴをもらった時など、困りますよね。そんな時は「煮りんご」がオススメ!
作り方は簡単!水を張った鍋にカットしたリンゴを入れ、お好みで砂糖を入れて煮詰めるだけ。これだとシャキシャキ感がなくなってしまったりんごでもOKです。
栄養が多いりんごの見分け方
正解:王林
腸によい働きが期待できる食物繊維の一種「ペクチン」。
「ペクチン」にはトロっと固まる性質があります。リンゴジャムを作った時にゼラチンや寒天を入れたわけではないのに自然に固まるのは、このペクチンの力。
ペクチンは皮・実などりんごの食べる箇所全体的に存在するんですが、コレが腸内の不要なものを排出するのを助けてくれるんです。
通常食べたものはいびつな形をしていて腸にひっかかりやすいんだとか。ペクチンはこのいびつな形の物質を丸め込んでくれ、腸をキレイにしてくれます。これで便通も改善!
実はリンゴは品種によっても若干栄養が変わるんだとか。
品種別ペクチン含有量の比較
王林 | 1.8% |
---|---|
ふじ | 1.5% |
陸奥 | 1.3% |
紅玉 | 0.6% |
数あるりんごの品種の中で、「ペクチン」が多いのは「王林」となっています。
ちなみに、血管にいい「プロシアニジン」は「ふじ」が若干多いんだそう。
●栄養が多いリンゴの見分け方は?
軸が太いリンゴは栄養豊富!
軸は栄養の通り道。太い方が栄養が実にたっぷり!
●美味しいりんごの見分け方
おしりの部分が黄色をしているりんごは美味しい!
栄養がUPする食べ方は?
正解:焼きりんご
りんごは加熱することでペクチンが約6~9倍にUP!
りんごにはペクチンになる前の「プロトペクチン」が含まれています。
この「プロトペクチン」は100℃以上で加熱すると「ペクチン」に変化します。
そのため、もともとあった「ペクチン」と、プロトペクチンから変化した「ペクチン」の両方を摂取できるので、より効率よく摂取することができるんですね。
「焼きりんご」の作り方
1.りんごの芯をくり抜く
2.砂糖やバターを入れる
3.電子レンジで約5分温める
その他紹介された情報
▼テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」
火曜 19時00分~19時54分
出演:林修、松尾由美子(テレビ朝日アナウンサー)、木佐彩子、安藤なつ、沢村一樹、ビビる大木、皆藤愛子、中山雅史、遼河はるひ