2023年7月3日放送のNHK『あさイチ』はどんどん進化中!食材のシン常識!知らない事実がいっぱい!特ダネ満載!食材のシン常識とは!?紹介された情報をまとめました!
どんどん進化中!食材のシン常識!
どんどん進化中!食材の新常識!マーガリンにトランス脂肪酸は多くない!?はマーガリン自体がもう古い!?無洗米はむしろおいしい&栄養たっぷり!?知って得する冷凍食品のワザ!冷凍チャーハンあたためのコツ!もはや本物を超えた!?カニカマの進化など!
マーガリンにトランス脂肪酸は多くない!?
バターよりお手頃だし、やわらかくて塗りやすいマーガリン。しかし「体にはよくない」イメージが…。
その原因はトランス脂肪酸。人工的に作られた油などによく含まれていて、多く食べすぎると肥満や心臓病のおそれが。アメリカでは2006年に表示が義務化され、厳しく規制。その影響で日本でもマーガリンはトランス脂肪酸が多くイメージが悪化。
しかし実は、この10年でトランス脂肪酸は激減。2006~2007年には8.7gあったものが、2014~2015年には0.99gに。1/9に激減しているんだそう。
そもそもバターは牛乳に含まれる脂肪分を分離させて固めたもの。マーガリンは植物性の油脂を使用しているため固まらないので、昔は水素を加えた油脂を加えて固めていた。ここにトランス脂肪酸が多く含まれていたが、ここ10年くらいで、水素を加えた油脂を使わずに固める技術を開発。トランス脂肪酸の量を減らすことができたんだとか。
そもそもどれぐらいとっても大丈夫なのか?
WHOのトランス脂肪酸の基準は、総エネルギー摂取量の1%未満=1日2g程度。
トーストにべったり10g塗っても、トランス脂肪酸は約0.1g。
カロリーを大幅カット!進化で登場「ファットスプレッド」
またさらに意外な事実が。みんながマーガリンだと思っているものの多くは「ファットスプレッド」なんだそう。見た目がほぼ同じでも、油脂分が80%未満で水分が多いものは「ファットスプレッド」と呼ばれているんだとか。
バターと比べて加工しやすく、カロリーやコレステロールをおさえたものなどいろんなものが販売されているが、最大の特徴はやわらかいこと。そのため、料理にも使いやすいんだとか。
【あんファットスプレッド】
あんバターならぬ「あんファットスプレッド」。
市販のあんこ 2:1 ファットスプレッド
ファットスプレッドはやわらかいのであんこと相性抜群。よく混ざるのであんこがクリーミーに。焼いていないパンにも簡単に塗ることができるのも◎。
【たまごサンド】
パンの内側にゆずこしょうと混ぜたファットスプレッドを塗る。
ファットスプレッド 10:1 ゆずこしょう
からしマヨ代わりに使うと相性抜群!クリーミーだけどピリッとさわやかに♪
バター・マーガリン・ファットスプレッドの特徴
【バター】
エネルギー:700kcal
塩分:1.9g
コレステロール:210gm
特徴:コクとうまみが強い/加熱すると風味UP/ビタミンAが豊富
【マーガリン】
エネルギー:715kcal
塩分:1.3g
コレステロール:5mg
特徴:あっさり/やわらかい/料理の風味付けに◎。
[注意点]冷凍できない(油脂分と水分が分離してしまう)
【ファットスプレッド】
エネルギー:579kcal
塩分:1.1g
コレステロール:4mg
特徴:さらにあっさり/食材の味を邪魔しない
[注意点]水分が多いため、炒め物に使うと油ハネを起こして危険/冷凍できない(油脂分と水分が分離してしまう)
無洗米はむしろおいしい&栄養たっぷり!?
「無洗米」は“おいしくない”とか、“洗われすぎている”というイメージが。便利な分、おいしさや栄養が減っていると思われがち…。
そもそも精米と無洗米を比べると白さが違う。理由は「肌ぬか」。無洗米はえぐみのある「肌ぬか」を除去しているため、美味しくなっているんだそう。
また、無洗米は栄養やうまみたっぷりの亜糊粉層を残すことができたため、栄養も◎。
亜糊粉層は肌ぬかの下の、厚さ0.01mmの層。ビタミンB1を多く含んでいてうまみも多いが、水に溶けやすいため、お米を研ぐときにほとんど研ぎ汁として捨ててしまっているんだとか。無洗米なら研ぐ必要がないので、おいしさや栄養をムダにすることがないんだそう。
無洗米をおいしく食べるコツ
無洗米だけど水が白く濁ったから洗わなきゃ!→ 無洗米なので洗わなくて大丈夫!
濁っているのはでんぷんなどのうまみ。洗わなくてOK。全国無洗米協会の「愛と米」のマークがあるものは洗わなくて◎。表示をよく見ると「軽く洗ってください」と書いているものも。要確認!
無洗米だから日持ちしない?早く食べなきゃ!→ 肌ヌカのない無洗米の方が美味しさは長持ち!
「肌ヌカ」が酸化しやすい。無洗米は肌ヌカを取り除いているので美味しさ長持ち♪
知って得する冷凍食品のワザ!
冷凍食品の疑問
特別な保存料が入っているのでは?→ 保存料は入っていない
冷凍食品は急速冷凍したものをー18℃以下でキープしたもの。菌が繁殖しないので、保存料を使う必要なし!
しかし、自然解凍するものはゆっくり解凍するときに菌が増える可能性があるため、添加物を使っている場合も。今日紹介されたメーカーではアセロラ濃縮果汁を使用。アセロラのビタミンCには強い抗菌作用があるため、加工時にアセロラ果汁を加えることで菌の増殖を防いでいるんだそう。
目からウロコ!冷凍食品のレンジ術
美味しく解凍できない、解凍すると味がイマイチ…。そんな時はいま一度パッケージに記載されている温め方をチェック!
チャーハンとピラフ
チャーハン:水蒸気を飛ばしてパラパラにしたい ⇒ ラップはしないで加熱
ピラフ:しっとり仕上げたい ⇒ ラップをして加熱
*真ん中を少しへこませると均一に加熱できるため、温めムラが起きにくく美味しく解凍できるんだそう。
揚げ物は触って判断しないで!
揚げ物は触って判断しない!パッケージにも「衣が熱くならなくても出来上がりです」との記載が。
電子レンジの特性は内側から温まる。衣まで温めると中は加熱しすぎの状態に。
500wと600wどちらがオススメ?
低いワット数(500w)の方がオススメ。
じわじわ温めた方がジューシーに美味しく仕上がる!
冷凍シーフードをプリプリに解凍できるコツ
冷凍ピラフ:エビなどシーフードはごはんの中に入れると水分が飛ばないのでプリプリに♪
シーフードミックス:塩水(水200mlに塩 小さじ1)につけて解凍すると◎。海水と同じ濃さの塩水を使うことで魚介の旨みが逃げなくなる。塩水に30分ほどつけて解凍し、触ってかたくなければOK。臭みがついた水分をキッチンペーパー等でしっかりとると◎。日本酒をふりかけて5分ほどおくとさらに美味しくなる。
冷凍野菜は栄養がない?
旬の時期は生の野菜の方が栄養価が高い。それ以外の時期は冷凍野菜の方が栄養価が高いことも。
→ 冷凍野菜は栄養価が高いうちに冷凍してしまうので栄養価をキープできる
*本記事に掲載されている情報は記事作成時点のもので、現在の情報と異なる場合があります
『あさイチ』で紹介されたレシピはこちら↓
▼NHK「あさイチ」
月曜~金曜 8時15分~9時55分
出演:博多大吉,博多華丸,鈴木奈穂子,駒村多恵 他
ゲスト:鈴木紗理奈・福田充徳