嗜好飲料類

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嗜好飲料類

栄養摂取を主な目的とはせず、香味や刺激を楽しむための飲料。
アルコールを含む飲料(酒精飲料)とアルコールを含まない飲料(ソフトドリンク)に大別され、ソフトドリンクには、清涼飲料類(果実飲料、乳清飲料など)のほかに、コーヒー・ココア・茶などがある。

アルコール飲料類

エチルアルコールが含まれている飲料。酒税法では、アルコール分を1度(1%)以上含むものをいう。
酒に含まれるアルコール分は、ほとんどが酵母の作用によって糖がアルコール発酵したもの。

醸造種類

穀類、果実等の原料を酵母で発酵させたまま、または濾過して製品化した酒。
原料自体に含まれる糖分を直接発酵させた「単発酵酒」と、穀類等のでんぷん質を糖化させてから発酵させた「複発酵酒」がある。

清酒

別名:日本酒。
米、米こうじ、水を原料として発酵・濾過したもの。

純米酒
米と米こうじ、水だけで造られた日本酒。
本醸造酒
精米歩合70%以下の米と米こうじ、醸造アルコール、水を原料とした日本酒。
吟醸酒
精米歩合60%以下の米と米こうじ、醸造アルコールを原料とした日本酒。
純米吟醸酒
吟醸酒で醸造アルコールを使用していないもの。
ビール
ビール
麦芽、ホップ、水を原料として発酵させたもの。
麦芽の使用割合が100%のものと、特定の副原料として、麦・米・とうもろこし等を使用して発酵させたもので、麦芽の割合が50%以上のものをビールと定めている。
発泡酒
発泡酒
麦芽または麦を原料の一部とした、発泡性の酒類。
麦芽の割合が50%未満のもの、ビール製造に認められない原料を使用したもの、麦芽を使用せず麦を原料の一部としたものの総称。
ぶどう酒(ワイン)

ぶどうから作られる醸造酒。色調の違いにより、白・赤・ロゼの3種類に分けられる。

白ワイン
ぶどうから搾った果汁だけを発酵させたもの。
渋味はなくフルーティーで、すっきりした味わい。発酵を途中で止めて糖分を残したものは甘口に、最後まで発酵させると辛口になる。
赤ワイン
黒色のぶどうをつぶし、果皮ごと発酵させるため、皮の色素が出て濃い赤色になる。
タンニンも同時に出るため、渋味がある。
ロゼワイン
赤と白の中間で、淡いばら色のワイン。製造法に決まりはない。
赤ワインと同様に作って、途中で果皮を取り除く方法、黒ぶどうを強く搾り、果汁を発酵させる方法、黒ぶどうと白ぶどう混ぜて発酵させる方法等がある。
紹興酒
紹興酒(しょうこうしゅ)
中国浙江省の紹興市発祥の醸造酒。
もち米と麦こうじからつくられる。長期間貯蔵したものは「老酒(ラオチュウ)」と呼ばれる。

蒸留酒類

発酵によってつくられた酒を、さらに蒸留した酒。
アルコール分が高いのが特徴。げんりょうは果実、穀類、いも類、糖蜜等。

焼酎
蒸留の方法により、「連続式蒸留しょうちゅう(旧甲類)」「単式蒸留しょうちゅう(旧乙類)」に分けられる。
連続式蒸留しょうちゅう(旧甲類):何度も蒸留した酒。アルコール分は35度が多い。ホワイトリカーとも呼ばれ、果実酒やチューハイのベースに使われる。原料は糖蜜(さとうきび等)を使うことが多い。
単式蒸留しょうちゅう(旧乙類):1回のみ蒸留した酒。アルコール分は25%が多い。本格焼酎と呼ばれる。よく使われる原料は、さつまいも・大麦・米・そば・黒糖等。原料の香りやうま味が残っているため、そのままロックで、またはお湯割り等で飲むことが多い(沖縄の泡盛もこの部類)。
泡盛
タイ米(インディカ米)を黒麹菌で麹にし、水と酵母を加えて発酵させたもろみを単式蒸留した酒。
沖縄の特産。
ウイスキー
大麦麦芽等の穀物を原料とした蒸留酒。木製の樽で熟成されるため、琥珀色になる。
大麦麦芽のみを原料にしたウイスキーを「モルトウイスキー」、とうもろこし・ライ麦・小麦等の穀類を原料にしたものを「グレーンウイスキー」と呼ぶ。また、モルトウイスキーとグレーンウイスキーと混合した「ブレンデッドウイスキー」がある。
ブランデー
ワインなどの果実酒を原料として醸造、蒸留した酒。
ブランデーの語源はオランダ語の「ブランデウェイン」で、焼いたワインという意味。
ウイスキー同様、蒸留後に樽で熟成させるが、ほとんどが新酒と古酒をブレンドしたもの。
ウォッカ
穀類(小麦・大麦・じゃがいも等)を主原料とした蒸留酒。
高濃度で蒸留し、活性炭で濾過するため、ほhとんど無味・無色・無臭。ロシアの代表的なお酒。
ジン
コーンや大麦、ライ麦等を原料にした蒸留酒を、さらに香草類とともに再蒸留する。
無色透明でさわやかな香味を持つ。香草にはジュニパー・ベリー・コリアンダー・アニス・フェンネル・カルダモン等の種子・柑橘類の果皮・シナモン等が使われる。
ラム
さとうきびを原料にした蒸留酒。
風味により「ヘビータイプ」「ミディアムタイプ」「ライトタイプ」の3種に、色により「ゴールド」「ホワイト」の2種に分類される。
ホワイトラムは樽熟成の後に活性炭で濾過したもの。

混成酒類

梅酒
青梅に氷砂糖、ホワイトリカーを加えて梅の香りをつけた酒。


みりん(本みりん)
原材料はもち米、米こうじ、焼酎。こうじの作用でもち米のでん粉が糖分になるため甘い。
本みりん:甘味や照りを出す調味料。酒類に属さない「みりん風調味料」を区別するため「本みりん」と呼ぶ。
「みりん風調味料」については[調味料]を参照
キュラソー
ビターオレンジの果皮の風味を移したリキュール。種類が多い。

茶類

茶類は、ツバキ科の茶樹の葉を加工して、お湯で浸出して飲用にするもの。
加工工程で発酵させない「緑茶」、半発酵させる「ウーロン茶」、発酵させる「紅茶」、蒸製堆積発酵茶の「黒茶」「プーアル茶」に大別される。

緑茶類

不発酵茶。発酵させていないため、他の発酵茶よりビタミンA、C、Kがずば抜けて多い。
また、抗酸化作用があるといわれる茶カテキンも豊富

玉露
茶摘みの20日ほど前から直射日光を当てずに茶を育て、摘んだ若葉を蒸して揉み、乾燥させた高級茶。
抹茶
玉露同様、茶摘み前に茶の木をむしろ等で覆い、摘んだ若葉を蒸し、揉まずに乾燥させてから茎や軸を除き、臼で粉末状にひいたもの。
煎茶(せん茶)
4~5月に摘んだ若葉を蒸し、揉みながら乾燥させたもの。日本茶の8割を占める。
茶摘みの時期により、一番茶(新茶:5月初旬)から四番茶(8月)まである。
番茶
せん茶を摘んだ後の、少しかたくなった芽や、せん茶の粗大な部分を集めて作ったお茶。
ほうじ茶
中級のせん茶や番茶を高温で煎ったもの。
煎ることで香ばしい香りが付き、色も茶色になる。
玄米茶
水に浸して蒸した玄米を煎り、番茶やせん茶に混ぜたもの。
最近はお茶の色が鮮やかな茶色になるように抹茶を加えたものが主流。

発酵茶類

普通の食品の発酵とは異なり、お茶の発酵とはおもに酸化のこと。
微生物による発酵はごく一部のお茶(主に中国茶)に限られる。

ウーロン茶(烏龍茶)
中国茶もその発酵の度合いや色等により種類も豊富だが、日本でなじみが深いのは「青茶」と呼ばれる半発酵茶のウーロン茶。
紅茶
摘んだ葉を蒸さずに自然乾燥させてから揉み、赤褐色になるまで発酵させたもの。
お茶の木の産地によって味わいの違いがわかる。茶葉をアッサム、セイロン等と地名で呼ぶのはそのため。
紅茶の種類は多様だが、茶の木に種類があるわけではない。
また、紅茶に花や香料で香りをつけた「アップルティー」「アールグレイ」等のフレーバーティーも出回っている。

コーヒー・ココア類

コーヒー
コーヒー豆(コーヒーの木の実から外皮と果肉を取り除いた種子)を焙煎し、その浸出液を飲む。
気分転換や疲労回復・覚醒作用がある。
コーヒー豆は原産国や産地の名前が付いているものが多く、それぞれに酸味や渋味等のバランスに特徴があるため、好みでブレンドする。
ココア
カカオ豆を焙煎して、ココアバターを除いて粉末にしたもの。
コーヒーと異なり、浸出液ではなく、お湯に溶かして飲む。
ピュアココア(別名:純ココア)カカオ豆100%から作られ、香料や添加物を加えていない。
ミルクココア(別名:インスタントココア)ココア粉末に牛乳成分(粉末)や砂糖、香料等を添加。お湯を注げば飲める。

その他

青汁
緑黄色野菜をすりつぶして搾った汁のことで、野菜を“青菜”と呼ぶことから、青汁という。
粉末タイプや冷凍タイプがあり、野菜を手軽に摂取する方法として広まった。
甘酒
本来は炊いたご飯と米こうじをあわせて50~60度の温度を保ったまま寝かせ、糖化させて作る日本古来の甘味飲料のこと。
最近は、酒かすをお湯で溶き、当分を加えたものも甘酒という。
どちらもアルコール分をほとんど含まないため「酒類」には含まれない。
昆布茶
昆布を乾燥させて粉末や角切りにし、調味料等を加えたもの。
お湯に注いで飲む。ミネラル分が豊富だが、食塩相当量は高い。
スポーツドリンク
スポーツ等で失われた水分やミネラル分等を効率よく補給することを目的とした飲料。
水に糖分・クエン酸・アミノ酸・ビタミン・ミネラル等を加え、吸収しやすく調整している。
これはボックスのタイトルです。
大麦を焙煎し、その浸出液を飲むもので、お茶ではない。
カフェインを全く含まない。

炭酸飲料類

コーラ
サイダー
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