乳類

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乳類

生乳はほ乳動物の乳腺からの分泌物で、その動物の発育に必要な栄養素をすべて含んでいる。食用とされるのは、牛乳・山羊乳・羊乳などで、日本ではそのほとんどが牛乳である。牛乳からは加工品も多く作られ、広く利用されている。

液状乳類

生乳(せいにゅう)
乳牛から搾ったまま未殺菌のもの。
日本で飼育されている乳牛はほとんとがホルスタイン種だが、一部ではジャージー種も飼育されている。ジャージー種はホルスタイン種よりもたんぱく質・脂質・カルシウムが多く、濃厚な味が特徴。
普通牛乳
生乳を殺菌し、直接飲用に適するようにしたもの。
無脂乳固形分が8.0%以上、乳脂肪分が3.0%以上のもの。生乳以外の原材料の添加は認められていないが、原料乳の混合による成分の調整は認められている。
脱脂乳
牛乳からクリームを分離した残りの部分。ほとんどの乳脂肪分を除去してある。
脱脂粉乳やアイスクリームなどの乳製品の原材料として使われる。
加工乳
無脂乳固形分を8.0%以上含み、生乳または牛乳を原料として加工した飲料。
バターや生クリーム等を加えて乳脂肪分を増やした「濃厚タイプ」と、脱脂して乳脂肪分を低くした「低脂肪タイプ」がある。
乳飲料
牛乳や乳製品を原料とし、味や香料、果汁などを加えた飲料。コーヒー牛乳やフルーツ牛乳等。

粉乳類

全粉乳
生乳または牛乳からほとんどの水分を除去し、粉末状にしたもの。
ミルクパウダー、ドライミルクなどと呼ばれる。
脱脂粉乳
別名:スキムミルク。
生乳または牛乳の脂肪分を除去し、乾燥させた粉末状のもの。保存性がよく、飲用の他、料理にも使われる。また、加工乳や乳飲料の製造原料にもなる。

クリーム類/h3> これはボックスのタイトルです。 生乳または牛乳から乳脂肪分だけを取り出したもので、乳脂肪分18%以上のものをいう。高脂肪と低脂肪のタイプがあり、高脂肪(30~48%)のものはホイップに適しているため、製菓用に利用される。低脂肪(18~30%)のものは、主にコーヒーや紅茶の渋みをマイルドにする目的で使われる。 パッケージの「種類別」の表記で「クリーム」とあるものは、添加物を一切使用していないもの。「乳または乳製品を主要原料とする食品」とあるものは、乳化剤や安定剤などが添加されている。 ホイップクリーム クリームにグラニュー糖を加えて泡立てたもの。 コーヒーホワイトナー 別名:コーヒーミルク。 脂肪含量が20%前後の低脂肪クリームで、コーヒーの風味を損なわないように加工したもの。液状タイプと粉末タイプがある。 発酵乳・乳酸菌飲料

ヨーグルト
乳または乳製品を原材料とした、乳酸菌による発酵製品。
たんぱく質や吸収に優れたカルシウム、ビタミンA・B1・B2が豊富に含まれている。乳酸菌はたんぱく質の消化を助け、胃腸の働きを活発にする。
乳酸菌飲料
牛乳などを発酵させたものを原料とした飲み物で、無脂乳固形分が3%以上のもの。
甘味料や香料、果汁などを添加したものが多く市販されている。

練乳
生乳または牛乳を凝縮したもの。そのまま濃縮した「無糖練乳」としょ糖を加えて濃縮した「加糖練乳」がある。
無糖練乳=エバミルク、加糖練乳=コンデンスミルク とも呼ばれる。

チーズ類

チーズは、乳等省令により「ナチュラルチーズと「プロセスチーズ」に大別される。

ナチュラルチーズ

乳、バターミルク、クリームなどを乳酸菌で発酵させ、または酵素を加えて凝固させたもの。

カッテージチーズ
フレッシュチーズの1種。
脱脂乳を原料とするので高たんぱくで低カロリー。サラダ等に利用される。
カマンベールチーズ
中はとろりとした白カビ系軟質チーズ。
クリーミーで食べやすく、人気が高い。円盤状なので放射状に切ってオードブル等に◎。
クリームチーズ
生クリームを加えて作る、熟成させないフレッシュチーズ。脂肪分が多い。
なめらかな口当たりで軽い酸味がある。加工しやすい。
ゴーダチーズ
オランダのゴーダ原産の羊硬質チーズ。
クセはなく、スライスしてサンドイッチやピザ等に利用される。
チェダーチーズ
イギリスのチェダー谷原産の硬質チーズ。
オレンジ色のレッド・チェダーと、無着色のホワイト・チェダーがある。生産量は世界最多。
パルメザンチーズ
イタリア産の超硬質チーズ。
日本では製造工程が簡略化された粉チーズのこともいう。スパゲッティなどにふりかける。
ブルーチーズ
青カビによって熟成された軟質~半硬質チーズ。
強い刺激と塩気がある。フランスのロックフォール、イタリアのゴルゴンゾーラが有名。
マスカルポーネチーズ
生クリームを原料とする、脂肪分が多いフレッシュチーズ。
ティラミス等、イタリアのデザートに使われる。
モッツァレラチーズ
クセがなく、加熱するとなめらかに溶けて糸を引くようによく伸びるため、ピザやグラタンによく使われる。
リコッタチーズ
チーズ製造時に出るホエー(乳清)を利用するフレッシュチーズ。
料理や菓子、デザート等に使われる。

プロセスチーズ

ナチュラルチーズを混ぜ合わせて加熱・乳化・成形したもの。
殺菌してあるため熟成が止まり、保存性も高い。日本ではもっとも一般的なチーズ。


アイスクリーム類

乳製品を主原料にし、卵・砂糖・香料・安定剤などを加えて空気を含ませて凍らせた氷菓。
-18℃以下で保存すれば雑菌が繁殖しにくいことから、賞味期限表示は省略されていることがある。

アイスクリーム
乳固形分15%以上、うち乳脂肪分8%以上のもの。
乳固形分と乳脂肪分がもっとも多く含まれ、ミルクの風味が豊か。
アイスミルク
乳固形分10%以上、うち乳脂肪分3%以上のもの。
植物性脂肪を加えたものが多いので、アイスクリームよりも脂質が高くなるものもある。
ラクトアイス
乳固形分3%以上のもの。植物性脂肪を使っているものが主。
ソフトクリーム
液状のアイスクリームミックスをフリーザーにかけ、硬化させずに絞り出したもの。
-18℃以下で保存するアイスクリームなどと異なり、ソフトクリームの温度は-5~-7℃。そのため氷結晶が少なく、かつ氷の結晶がちいさいため、なめらかで口当たりがよい。

シャーベット
果汁などに甘味料や香料等を添加し、凍らせた氷菓。乳固形分は3%以下のもの。
やぎ乳
牛乳に比べて脂肪球が小さいので消化吸収がよい。成分等が人乳に近い。
チーズの原料になるほか、牛乳アレルギーがある人向けの代替飲料としても使われる。
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